曽田です。
今日は敬語についてです。
以前日本実戦話力検定協会の運営に携わり、
筆記問題の検証などをさせて頂くこともありました。
その問題の中でも、わかり易くかつ難しいのが敬語でした。
先週の週刊誌のコラムで、発言であまりに酷い敬語を使った東国原知事に
落胆してしまったという記事がありました。
その発言は、衆議院選挙前、自民党の古賀氏に知事が自民党からの立候補を
誘われたときのもので、
「次の選挙を 自民党さんは(私を総裁にかついで) お戦いになる お覚悟があるか」
と古賀氏に問いかけたとの事。
過剰敬語というのでしょうか。
まず、「自民党さん」という表現
個人の名前以外に「〜さん」をつけるというのは、前から違和感があります。
お客様の名前に「山田産業さん」というのは、呼び捨てにできないが為の
苦肉の言葉だと思われますが、それを連発されると私にはしっくり来ませんね。
他にも、「派遣さん」や「業者さん」など、近くにいる関係者に「さん」
をつける傾向が多いように思います。
「さん」をつけることで、自分たちとは違うのだという区別をしており
敬うというより、疎外している感じがします。
次に「お」の連発。
「お戦いになる」ではなくて「戦われる」
「お覚悟があるか」でなくて「覚悟をお持ちか」
確かに「御」「お」を接頭語とするのは丁寧語の王道ですが
敬うべき部分でないところに「お」をつけると間抜けな日本語に聞こえます。
ですので、東国原知事の発言を言い換えると
「次の選挙を 自民党は (私を総裁にかついで)戦われる覚悟をお持ちなのか」
という程度の敬語が適切ではないかと思いますね。
他にも変な敬語は盛りだくさんです。
この「〜さん」や「お」の連発だけでなく、私が聞いていて無性に
腹が立ってしまうのが、過去形型敬語です。
例えばレジで
「ハンバーガーとコーラでよろしかったでしょうか?」
~~~~~~
っていうやつです。
さまざまな言葉に関する調査で必ず槍玉に挙げられている
「よろしかったですか?」です。
ロイヤルホストでは、
今後、禁止する5つの言葉と、その正しい使い方を通達しました。
禁止する5つの言葉とは、
1;「こちら、(ケチャップ)になります。」
2;「(1000円)から(お預かりします)」
3;「(おタバコ)の方、(お吸いになられますか)」
4;「(山田様で)ございますね」
5;「(以上で)よろしかったでしょうか」
○ちなみに、以上の正しい言い方は、次のようになります。
1;「お待たせしました。ケチャップでございます」
2;「1000円、お預かりします」
3;「おタバコは、吸われますか」
4;「山田様でいらっしゃいますね」
5;「以上でよろしいですか」
この教育は必要ですね。
何故なら、誤った言葉遣いはお客様を不快にさせるからです。
上にもありますが、他にコンビニ敬語と呼ばれるもので
「〜〜の方」
グラスの方はいくつお持ちしましょうか?
↓
グラスはいくつお持ちしましょうか?
「〜〜から」
1万円からお預かりいたします
↓
1万円お預かりいたします。
などなど
聞いていて不快になる敬語は山ほどあります。
始末が悪いのは、その敬語は正しいと思い込んで使っているという事実ですね。
家にかかって来る営業電話で、「よろしかったですか?」なんて
聞かれると「そうだね、さっきまではよかったけど、今はよくないよ!」なんて
絡んでしまうこともあります・・・。
ちょっと大人気ないかも。
しかし、これだけ蔓延しているコンビニ敬語ですから
言葉というのはそもそも生き物ですし、
そのうちコンビニ敬語が正しい敬語となる日も近いかもしれませんね。