曽田です。
今日はISOネタ、ポカミスの続きで「ポカミス対策その1」です。
前回は、ポカミスの要因には
「心・技・体」の何れかに変調をきたした結果、発生すると書きました。
それを突き詰めると、個人の私生活にまでたどり着くのだという話も。
しかしミスを起こした本人だけに真の原因を求めていては、再発防止にはなりません。
「個人を責めて指導した」のでは、一時的に是正されたとしても、
個人を責め続けていけば、ミスを起こしたことを隠ぺいするようになります。
ミスの隠ぺいが続けば、結果的に大きな事故・ミスが発生することになります。
かのハーバート・ウィリアム・ハインリッヒも言っています。
(ハインリッヒによる労働災害の経験則で、1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するという法則)

では、どうすればよいのか??
世の中には、
「ポカミス」をしない人、
「ポカミス」が非常に少ない組織がいます。
する人(組織)としない人(組織)の違いはどこにあるのでしょうか?
それは、その仕事(業務)に対する個人の「考え方」(捉え方)の違いがあります。
「少々間違ってもいいや」
「スピード優先」
「少しぐらい・・・」
「仕事よりも大切なことがある」など、気も漫ろに仕事をする「意識、考え方」が
バックグラウンドにある人(組織)は、ポカミスを起こす傾向があります。
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以前訪問していた所有台数10台という小さい運送会社で、
2年間無事故無違反で尚且つ、2年経った時に発生した事故というのも、
運送先の工場に植えてある木の枝が伸びていて、引っかかったというもの。
その後も無事故無違反を続けていらっしゃると思うのですが、この会社の
方針は、一言で「安全」です。
「安全」を標語や方針に掲げているところはたくさんありますが、
その「安全」の意識を、徹底して植えつけていらっしゃるこの経営者の方には
頭が下がります。
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つまり
「ポカミスを絶対に起こさない!」という意識を持つ事が「ポカミス対策」になります。
しかし!
上に書いたようにそれは、個人の問題ではありません。
組織として、その意識を持たせることができるかどうか、
組織、それも経営者の問題なのです。