曽田です。
不景気になると、新しいものを買わずに長持ちさせようとするのは人の常。
それを打破しようと、エコ自動車へ補助金を出したり、エコ家電にエコポイントを設定するなどして
CO2削減と景気対策を同時に満足すべく政府は対策を打っている訳です。
確かに昨年秋に車のディーラーを回った時にも、営業担当が口々に
このエコカー補助金の御蔭で客足が戻ったと言ってました。
家電もしかりですね、
テレビのデジタル化と相まって、テレビの買い替え需要は留まる所を知りません。
東芝のテレビを配送する大阪の海上コンテナ運送会社のあるルートの仕事は、
昨年秋からズーッとピークを保ったままです。
特にエコポイントが切り替わる(対象商品が切り替わる3月末に向けて)需要供給とも
熱が入っているように思います。
筆者は昨日TVを購入しましたが、テレビ売場だけ異様に人が多かったように思います。
電化製品や車などの機能品は、その機能が陳腐化したり、故障したりして
買い替えの需要はある一定期間を置けば発生しますが、
宝石や着物、絵画など嗜好品でかつ消耗があまり進まない商品は
不景気が続くとマーケットが縮小する一方です。
そんな中で広がるマーケットが、リフォーム、リメイク、リペアの業界でしょう。
顧問先の
和装履物の老舗では、花緒のすげ替えや修理の持ち込みが増え続け
先日お伺いした高級宝石、時計の老舗でも、修理や調整などの需要が多いと聞きました。
筆者のマリッジリングをそこで購入したのですが、話をしているとお店の方から
10分ぐらい時間があるならと、筆者の指輪を綺麗にしていただきました。
↓Before

↓After

左側の小さいリングは新品です。
右側の大きいリングをご覧ください。
12年間ノーメンテナンスの指輪が、一気に新品に戻りました。
これは研磨ではなく、傷を馴らして平らにしてもらいました。
研磨だと18金が減ってしまうわけで、メンテをすればするほど指輪が痩せ細ります。
これだと、最終的にポリッシュの磨きでは若干の研磨が行われますが、
馴らしていく過程では、18金を減らすことなく実施できます。
履物やバッグもそうですが、老舗で購入した本物と呼ばれる商品は30年~40年と
使いづけられる物。
老舗は今こそ、メンテナンスに注力して顧客満足を高めて、次なるマーケットに繋げる時だと思います。
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