大阪 堺筋本町のコンサル

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うつ対策には「あかり」それもLED 

曽田です。

またまた、「うつ」ネタですが・・・。

前にブログで、セロトニンという物質が「うつ」に有効なホルモンであり

セロトニンを生成するには2000lx以上の「あかり」に照射される必要が

あると書きました。


その事を臨床で確認した論文を見つけました。

山口大学の保健管理センターの助教授平野均氏が書かれています。


「うつ」には季節性のものがあり、その『冬期うつ病』と呼ばれるものに効果があった

それまで「抗うつ剤」を処方してきて、それなりの効果しか得られなかった患者に

毎朝2時間、蛍光灯から1m程離れて2時間浴びてもらうだけで、

数日内に身体の違和感が改善し、一週間目には倦怠感も驚くほど軽減したとのこと。


大学の現場でも(女子大生は冬期うつ病にかかり易いらしい)、

後期試験を控えB子さんが受診してきた。

勉強する意欲が湧かないし、やっても頭に入らないと涙ながらに訴えた。

聴けば昨年もその前も冬場には意欲が低下したとのこと。

そこで、キッチンタイマーを準備し、卓上蛍光灯を枕元に置く。

朝5~6時に点灯するようにセットし、点灯後2時間は1分間に10秒程度

繰り返し光源を見つめるよう指示した。

5日後受診したB子さんは、少し良くなったと泣くことはなかった。

さらに9日後には勉強できるようになったと答え、信じられないという風であった。

とのこと。


ここで使用した「あかり」は卓上蛍光灯ですが、蛍光灯からは紫外線が発生します。

紫外線は、角膜炎や白内障の原因の元と言われています。

「うつ」が直っても目の病気になっては、元も子もありません。

そこで紫外線の出ない「あかり」を使用するようになってきたと書いています。

紫外線の出ない「あかり」とはずばり「LED」です。

輝度が高く、光源そのものを直視することは難しいですが、カバーを付けるなどして

輝きを調整することで、体内にセロトニンを生成する基になりうるようです。


LED
LEDモーニングライト
大学との共同で開発されたようです。意匠的にも頑張るともっと「うつ」にも効きそうな気がします。

次ページは原文を拝借しています。
以下は論文原文-------------------------------------------------------------------------

やまぐち・うべ・知的クラスター創成事業研究者/山口大学保健管理センター 助教授
平野 均氏 著

1.はじめに:高照度光療法とは、季節性感情障害(冬期うつ病)とは
1995 年1 月のこと、夫と保健師に伴われAさんが診察室に入ってきた。縊首による自殺未遂の翌日
で、消衰しきった表情であった。Aさんとの出会いは、県立中央病院へ転勤した1988 年4 月。入院カ
ルテには「神経症、うつ病疑い」と記され、不安やイライラに効果的な抗うつ薬が処方してあった。
何回かの診察で意欲低下が主症状と考え、賦活作用の強い抗うつ薬に変更した。終日臥床しがちだっ
たAさんは、そのうち他患と佐波川の河川敷まで散歩に行くようになり、6 月には退院していった。
調子が良く病院から足が遠のいていたが、冬になると再び症状がぶり返した。体がだるく眠いため、
夫を送り出したあと昼近くまで布団に潜り込んでいる。山間部で小さな食料品店を営んでいたが、姑
の手前無理をして起きざるを得ない辛さには共感できた。再び抗うつ薬を服用してもらい、何とか外
来での治療を継続した。完全な復調とはいえなかったが、それでも夏場には寝込むことなく仕事を続
けられた。しかし、木の葉が色づく頃から再び体が鉛のように重くなり、眠気が振り払えないと訴え
るようになった。減量していた抗うつ薬を増量することで対処したが、Aさんに満足してもらったと
は思えなかった。
中央病院での2 年間の治療が、走馬燈のように思い出された。外来診察を一通り済ませ、Aさんに
次のように伝えた。「県中時代に昔の入院カルテを読んでいたのですが、具合が悪くなるのは何時も秋
から冬場にかけてですね。あの当時『冬期うつ病』という病気が話題になっていて、実はあなたの病
気もそうではないかと考えていました。新しい治療法があるのですが、今回はそれを試みてみましょ
う。」Aさんにはその日から入院してもらった。問診を繰り返し症状の季節性を再度確認したうえで、
ようやく附属病院第一例目となる高照度光療法を開始した。
光源から1 メートルの距離で3,000lx の光を早朝2 時間程浴びてもらう極めて簡単な治療法である
が、数日内に身体の違和感が改善し、一週間目には倦怠感も驚くほど軽減した。さらに、Hamilton う
つ病評価尺度の得点は、わずか二週間の光照射で治療前の19 点から9 点にまで低下した。その後は特
別な治療をすることもなく経過は順調に推移し、光療法を開始してから一月程で退院していった。か
つて難渋した薬物療法は効果発現に数週間かかり、副作用の出現は当たり前であった。しかし、光療
法では数日で効果が現れ、副作用も一切認められなかった。Aさんへの両者の治療効果の差は歴然で、
光療法のそれは劇的ともいえるものであった( 精神科治療学 2002;17:889-95)。
2.高照度光療法の歴史とその作用機序
高照度光療法は米国精神衛生研究所のLewy とRosenthal らによって、毎年秋から冬にうつ状態と
なり春から夏に軽躁状態となる男性に初めて行われた。1981 年のことである。彼らは朝夕3 時間ずつ
2,000lx の光照射を行い、数日内に症状の著しい改善を認めた。また3 年後には毎年同時期に繰り返し
うつ状態となる29 症例をまとめ、この疾患を「季節性感情障害」と定義した。そのうつ状態は、「過
眠・過食・炭水化物飢餓〈甘い物を好んで食べる〉」によって特徴付けられる。
欧米ではその後も多数の症例が報告されていったが、日本では多施設スクリーニングが1988 年に始
められた。1991 年に報告された初年度結果は、46 名が冬季うつ病と診断され、84%で光療法が中等
度以上有効であった。これはちょうど私がAさんの治療を、中央病院で担当していた時期に当たる。
想定される光療法の作用機序では、「概日リズムの位相変位作用〈体内時計を進めたり遅らせたりす
る作用〉」と「セロトニン神経伝達の促進作用」が特に重要と考えられる。治療効果は朝照射が優れて
いるとの報告が多いが、Lewy らは概日リズム間の位相のずれが高照度光によって復調されるためと推
測した。患者のメラトニン分泌の位相は睡眠覚醒リズムの位相より遅れており、この内的脱同調が光
照射で是正されることを報告している。
Rosenthal らの報告も含まれるが、一方で朝照射と夕照射の治療効果には差が無いとの報告も少なく
ない。他の哺乳類と同様にヒトの概日リズムにも、光照射に反応する時間帯としない時間帯とがある。
概日リズムの位相は夕照射では変位しないため、その作用機序は朝照射とは異なると考えられる。中
枢神経系でのセロトニン代謝は冬期に最低になること、セロトニン産生率は太陽光曝露時間と直結し
ていること、照度が上がると即座に産生も増加することが昨年末Lancet(2002;360:1840-42)に報告
された。これはヒトの情動に深く関与するセロトニン神経系の働きが、高照度光そのものによって賦
活されることを示唆している。推測されるこれら作用機序により、現在では光療法は通常のうつ病や
睡眠障害の治療に、さらには時差ボケや交替勤務におけるQOL の向上に試みられている。
3.これまでの取り組み:簡便な高照度光療法の確立と適用疾患の拡大
1995 年12 月から所属が保健管理センターに変わり、本学学生の治療も行える恵まれた立場になっ
た。移動後間もない冬、後期試験を控えB子さんが受診した。勉強する意欲が湧かないし、やっても
頭に入らないと涙ながらに訴えた。聴けば昨年もその前も冬場には意欲が低下したが、今回のような
ことは初めてという。冬期うつ病が疑われたため、以下の対処法を指導した。キッチンタイマーを準
備し、卓上蛍光灯を枕元に置く。朝5~6 時に点灯するようにセットし、点灯後2 時間は1 分間に10
秒程度繰り返し光源を見つめる。5 日後受診したB子さんは、少し良くなったと泣くことはなかった。
さらに9 日後には勉強できるようになったと答え、信じられないという風であった。通常のインバー
ター卓上蛍光灯は、30 ㎝の距離で3,000lx 程度の照度が得られる。そのため、このような簡便な方法
でも治療効果が期待できる。
症状が季節性を示す疾患は冬期うつ病だけではない。「リストカット症候群」と診断されたC子さん
は、入学時スクリーニング・テストで要精査となり11 月に呼び出された。時々きつくなり、大声を出
したくなったり、壁に頭を打ち付けたくなったりするという。また最近は寝過ぎで、後期に入って甘
い物が離せなくなっているそうだ。冬期うつ病と似ているので詳しく聴いてみると、リストカットは
高校1 年生の時から始まり、決まって秋口から冬場にかけてすることが判明した。定期的な受診で自
傷行為は予防できたが、抑うつ感が続くため1 月からB子さんと同じ方法で光療法を開始した。しば
らくは「点いても起きれない」とブツブツ言っていたが、そのうち離床時に「あーあっ、朝だな」と
いう嫌な感じが無くなり、後期テストが終わった2 月上旬には「調子がすっごく良い」と満足してく
れた。
症状に季節性が認められることは、光療法適用の可能性を予見させてくれる。季節性を示す他の疾
患では、摂食障害がよく知られている。昨年の健康診断時に女子在学生の一部2,565 名を対象に、摂
食障害のスクリーニングを行った。1,035 名の回答者から最終的に26 名が摂食障害と診断された。冬
季うつ病と診断するには、2 年連続してうつ病が認められることが必要である。構造化面接〈一定の手
順に従った診察〉を行った時点でうつ病経験がまだ1 回目である場合を冬季うつ病疑いとすると、驚
いたことに冬季うつ病・冬季うつ病疑いと診断された学生は26 名中それぞれ7 名ずついた。抽出され
た摂食障害サブタイプは過食を伴う神経性大食症と無茶喰い障害が四分の三近くを占め、拒食の神経
性無食欲症は少なかった。そのことも冬季うつ病を高率に合併した原因と推測されるが、近年急増し
ているのは過食症状が主体の摂食障害である(第6 回日本摂食障害研究会;2003/1:新潟)。他に季節
性を伴う症状は月経前不快気分症候群や黄体期過眠症など性周期に関連した疾患や、パニック障害、
強迫性障害、パーキンソン病などにも認められる。
4.現状と今後の取り組み(1):保健管理センター教官の立場から
短期間に驚くほど多くの冬季うつ病学生や、症状に季節性を示す学生に出会った。全ての学生に光
療法を実施したわけではない。病気の説明と高照度光の有用性を説明し、早起きと戸外の散歩を勧め
た。冬場の曇り空でも、屋外では軽く15,000lx を超えている。陽の光は侮れない。眠いからといって
寝ていたのでは太陽の恵みに与れず、症状は益々悪くなってしまう。
症例を多数経験したことで、幾つかの心配事が頭を擡げてきた。第一に罹患者が自ら症状の季節性
に気付くことは稀なため、診断に重要な情報が欠落してしまう。これが誤診に繋がり、その場しのぎ
の治療が繰り返されること。第二に病中では判断力が低下し、病状の把握能力や治療意欲までも削が
れてしまうこと。第三にこの疾病によりQOL の低下を来している人が、予想を超えてはるかに多いの
ではないかということ。Aさんは20 年近くも、神経症として治療されてきた。ボーイフレンドに伴わ
れて、同じ年の10 月にC子さんが再受診した。前回治療が奏功したにもかかわらず、模糊とした表情
で光療法の効果は分からないと言った。良くなったと言っているとカルテを見せても、「えー、そんな
こと言いました?」との返答。冬には下宿に閉じ籠もり、春になると大学に出てくるため、D子さん
は「熊さん」というニックネームを付けられていた。典型的な冬季うつ病であるが、傍目には今はや
りの不登校学生で、本人も「自分は怠け者」と自己評価は低い。
冬季うつ病の発症は10 代後半から増加し、二十代前半、すなわち大学在学中にピークを迎える。一
方、この期間は親から離れて自活し、自分とは何かという命題に向き合うことになる。エネルギーの
要る大変な時期にこの疾病に罹患し、適切な健康教育や治療が受けられなかった場合には、その後の
人生にもたらされる悪影響は計り知れない。簡単な治療で良くなる可能性が高いため、罹患学生の早
期発見と治療への早期導入、さらには罹患可能性の高い学生への個別健康教育が望まれた。以上の理
由から本年度新入生を対象として、冬季うつ病のスクリーニングを実施した。まだデータ集計が終わ
ったばかりで今後構造化面接による診断が必要であるが、得点結果からは2,000 名中冬季うつ病が123
名、冬季うつ病軽症型が355 名もいると推測された。平成16 年度には弘前(田名場雪江)・秋田(苗
村育郎)・東京(佐々木司)・一橋(湊博昭、関直彦)・三重(岡野禎治)・愛媛(楠元克徳)・熊本(玉
真裕美)・宮崎(亀井健二)・鹿児島(森岡洋史)の国立9 大学が加わり、総勢17,000 名の新入生を対
象としてスクリーニングを実施する。それぞれ自大学倫理委員会の承認を経ての参加である。大学名
の後の( )内は研究分担者であり、全て保健管理センターの所長または専任教官である。さらにオ
ーガナイザー役として東京女子医科大学の坂元薫、熊本大学医学部の北村俊則両氏も研究を分担して
くれている。
5.現状と今後の取り組み(2):クラスター研究者の立場から
光療法が無効と思われる症例や抗うつ薬や情動安定薬が効果を発揮する症例もあることから、冬季
うつ病には幾つかのサブタイプが存在すると推測される。このような治療反応性だけではなく、症状
への適応や長期経過の相違もその存在を支持している。B子さんのように冬場の気力低下に馴染めな
い人もいれば、E子さんのように苛々がひどいのは秋分の日から数週間だけという人もいる。こたつ
の上にはお菓子、手の届く範囲には漫画。どの程度までか分からないが、それらがそろっていれば冬
は幸せらしい。日照時間の短縮に伴い低下する気力に、行動量を減少させることでうまく順応してい
る。今では初々しい若妻になっているF子さんは、小学校高学年から高校まで月経前から月経中にか
けて錯乱状態となる周期性精神病に悩まされてきた。それでも頑張って専門学校を卒業し就職した頃
から、今度は冬季うつ病の症状が出現してきた。ある休日の朝、母親が自宅に電話をしてきた。「F子
が暴れて手が付けられません。先生何とかしてください。」と言った途端に切れてしまった。途中スピ
ード違反で捕まったが、白バイはサイレンを鳴らしてF子さん宅まで先導してくれた。一週間前から
情動安定薬のカルバマゼピンの服用を止めており、典型的な躁病として附属病院に入院した。このよ
うな経験から症状に季節性を示す種々の疾病罹患者は、「日照時間の変動に対する共通した脆弱性を基
盤に持ち、さらに固有の素因や生育環境の相違により現れる精神・身体症状が異なる」という仮説を
立てた。冬季うつ病も、様々な症状表現型の内の一つと考えている。
何れにしても冬季うつ病治療の第一選択肢は光療法であろう。これまで外来患者や本学学生、さら
には保健管理センター・ホームページ(http://www.sv.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~hoken/)を見て問い合
わせてきた学外者に対しても、基本的には簡便な光療法で応じてきた。しかし、全ての症例で満足の
いく効果が得られたわけではなく、劇的と呼べる治療効果を上げ得たのは半数にも満たない。なぜ光
療法が期待したようには効果を発揮しないのか、治療反応性に影響を及ぼす要因について検討する必
要がある。患者素因の相違は?近親者に精神疾患に罹患している人が多いとの報告もある。女性ホル
モンの発病に及ぼす影響は?冬季うつ病が女性に多いことは、Rosenthal とLewy らによる1984 年の
報告以来一貫している。自宅治療の困難性は?過眠を特徴とする患者が、眠気を押して治療を継続す
るのは至難の業である。高照度光の副作用は?治療器を購入した人やレンタルしている人から、苛々
についての質問が寄せられる。患者の病態は治療により時々刻々変化していく。照射すべき照度と時
間をどのように設定すればよいのか、判断根拠となる客観的指標が現時点では得られていない。患者
は治療に過度の期待を抱きやすいことから、厳密な治療パラダイムの確立が必要である。また忘れて
ならないのは、治療は長期に亘って続けられることである。現在の治療機器は、殆どが光源に蛍光管
を使用している。中にはアクリル樹脂で紫外域を減弱している製品もあるが、長時間使用による水晶
体への影響が心配である。
これら臨床経験を基に昨年末、紫外域を含まない白色LED を光源に用いた治療器を試作した。現在
は2 号器が完成しており、改良を目指して私自身が被検者となり試用している。今年度中には学内生
命倫理委員会に申請し、安全性試験を経て有用性確認のための研究臨床試験を開始したい。平行して
実験動物を使った基礎研究を行っている。冬季うつ病が女性に多いことに着目し、自由継続周期と明
暗サイクル再同調能に及ぼす女性ホルモンの影響を、卵巣摘除ラットを使用して検討中である。現在
はアクトグラムによる行動解析を行っているが、次のステップは時計遺伝子発現に及ぼす影響を検討
する。これら生物時計の基礎研究は、この分野の第一人者である理学部井上慎一教授との共同研究で
ある。さらに高照度光の痴呆治療への応用を目指して、光の皮質および海馬アセチルコリン分泌への
影響を解明していく。認知機能や記憶に深く関与するアセチルコリンはセロトニンにより分泌が促進
されることを報告したが( J. Neurochem. 1995;65:1139-45)、今後は照射時間・照度・帯域・周期・
時刻などにどのような反応を示すか検討したい。

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